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涙が止まらない出来事が
過去に付き合った彼氏には度々「もうちょっと自分のこと、大事にしなよ」と言われました。
しかしそれが原因で喧嘩して別れることもしばしば。自分を大事にして何の意味があるんだろう、とみほさんは考えていました。
そして「自分は結局、だらしがない人間なんだ」と思うことで片付けてきたのです。
そんな彼女が、自分の中の思わぬ「毒」に気づいたのが数年前。知り合いに勧められて、仏像の展示イベントに参加したところ、もともと大して興味があったわけでもないのに、「阿修羅像」を見ていたら涙が止まらなくなったそうです。
どうして涙が出るのか、彼女自身にもわかりませんでした。みほさんはその後も、阿修羅像に会いにわざわざ奈良まで出かけては涙を流すということを繰り返したそうです。
想像以上に大きかった親の影響
それを知った友人に、「何か抱えているんじゃない?」と言われ、みほさんはさまざまな本を読み漁り、次第に自分と親の関係を振り返るようになりました。
思い出してみれば、みほさんの親は本当に感情的な人たちでした。
夫婦げんかが絶えず、いつもその原因をみほさんに求めました。「けんかをするのはお前のせいだ」「お前がいるから離婚しないだけだ」と。
そんな親に嫌気が差し、20歳を前にしてみほさんは家を出ました。それから今に至るまで、親とは距離をおいてきました。なので親の影響などないと思ってきました。
しかし、「自分が思う以上に引きずっていたようだ」と考えるようになったのです。
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