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イヤホンとヘッドホン、耳への影響で選ぶなら?

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イヤホン・ヘッドホン難聴の予防法

 

予防法その1:音量に注意しよう!

ヒトは、1日に100db(デシベル)以上の音の15分以上聴くと、難聴になりやすいといわれています。
 
ス100dbとは、ガード下で電車が通過した時の音と同じくらいです。ここに15分いることを想像しても難聴になることは実感できますね。
 
65db位ならばリスクは少ないといわれています。目安は、ヘッドホンをしていても会話が聞き取れるくらいの音量。
 
ヘッドホンの場合は、電車の中で音楽を聴く場合が多く、知らずしらずのうちに音を大きくしてしまいがちです。周囲の会話や車内アナウンスが聴こえるかどうか確かめてみるのもひとつの方法でしょう。

 
 

予防法その2:耳を休ませよう!

たとえ大音量でなくても、長時間聴き続けることも耳にとっては良くありません。耳が疲れてしまい、ダメージを受けるのです。
 
とくに周波数が高い音、つまり高音ほど、耳に負担がかかります。高い音は空気中だと弱まりますが、ヘッドホンをしているとダイレクトに耳に入りますので、ダメージも大きくなるのです。

 
ですから、耳はしっかり休めましょう。ヘッドホンで音楽を聴いたら、その3倍の時間の休息が必要です。
 
さらに、自分の身体が疲れていると思うときは、疲労やストレスがたまっていて、難聴になる確率も高くなります。寝不足などの時も含めて、体調にも気を配りながら、時間と音量を抑えるようにしましょう。

 
 

予防法その3:異常を感じたら耳鼻科を受診しよう!

ヘッドホン難聴は、重症化すると完全に治るのが難しいといわれています。耳に何か異常を感じたら、すぐに耳鼻科へ受診しましょう。
 
早期であれば治る可能性があります。症状が1か月以上経つ前に、ぜひ受診して下さい。

 
 
WHOでは「ヘッドホン難聴」と呼んでいますが、これにはイヤホンも含まれています。ですから、どちらがいいかという比較では甲乙つけがたく、どちらもポイントになるのは使い方です。
 
イヤホンでもヘッドホンでも、大きな音を聴きたいというときは、短時間におさえ耳を休めるようにしましょう。一方で長時間聴くときには、音を小さくします。

 
 
そして、「疲れているときには耳を休ませる」、「異常を感じたら受診する」、この2点は共通の重要事項といえるでしょう。

 
 

<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 

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