(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
行き過ぎた同一化には注意が必要
ここまで恋愛における同一化についてお話してきました。
同一化は私たちの意識の外で知らず知らずに行われていることです。そのため、「好きな人の好きなものを好きになる」ということも、それ自体不思議なことでもありませんし、それによって新たな趣味が見つかるといったプラスの面もあるかもしれません。
ただし、何でも行き過ぎには注意が必要です。
先ほどお話したように、同一化は自我にも関係しているため、相手にのめり込み過ぎるあまりに、相手と自分の境界線が分からなくなり自分のことを見失ってしまう恐れもあります。
そうなると極端ですが、違法なことや社会的に問題のある行為に手を染めてしまう危険性も考えられるのです。
日ごろから恋愛でこのような傾向があるなど、自分で思い当たるところがある人は、恋愛においても過度に相手に合わせるのではなく、自分の考えと相手の考えの違い(こちらは同一性と呼ばれます)について意識してみるとよいでしょう。
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆。
スポンサーリンク