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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
加齢臭ならぬ「疲労臭」というコトバ、聞いたことはありますか?
疲労臭はカラダに疲労が蓄積したときにでる体臭のことで、この頃増えているそうです。
汗臭さや加齢臭などは、皮脂などの分泌物が酸化したり、皮膚に常在する細菌に分解されて出てきますが、疲労臭は「体内からでるアンモニア」が原因で、ツンとした体臭です。
今回はこの「疲労臭」について詳しくご紹介いたします。
疲労臭とは:汗がアンモニア臭くなる!
アンモニアは体内でタンパク質が分解されたときにできる成分です。
腸内細菌の働きや筋肉疲労の回復によって発生しますが、通常は、肝臓で尿素に分解されて毒素が取り除かれ、尿から体外へ排出されます。
ところが、疲労がたまって肝臓の働きが弱ると、体内でアルコールを分解する能力が低下して、分解されなかったアンモニアが全身に循環し、皮膚の毛穴から出る汗や皮脂に含まれてしまいます。
これが、疲労臭特有の「汗と混じって尿臭のようなアンモニア臭」を発する体臭を生みだします。
一般的な体臭では、汗や皮脂が細菌に分解されたり、外気に触れて酸化したりして、臭いを発生しますが、疲労臭の場合は、過労や生活習慣の乱れなどによる「身体内部の機能低下」が、臭いの発生に大きく起因してしまいます。
そのため、一般的な体臭のように表面的な臭い対策をしても、なかなか改善できないという特徴を抱えています。
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