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二次性頭痛の正体は?
ここで、二次性頭痛を引き起こす可能性のある病気(状態)をいくつか取り上げ、簡単に説明します。
くも膜下出血
くも膜という脳を包んでいる膜の下で出血が起こる病気。
多くは脳の動脈にできたコブ(脳動脈瘤)が破裂して起こる。
脳腫瘍(のうしゅよう)
脳にできる腫瘍のこと。
頭蓋内血腫(ずがいないけっしゅ)
事故など外傷(ケガ)の衝撃で、脳の中や脳と骨との間などに血液がたまった状態。
髄膜炎(ずいまくえん)
脳を包んでいる膜である髄膜(ずいまく)に、ウイルスや細菌などが感染しておこる炎症のこと。
薬物乱用頭痛
片頭痛や緊張型頭痛があり、対処のための鎮痛剤を過剰に使用することで痛みに対して敏感になることがある。
頭痛がある人にとって、適切でない鎮痛剤の使用がさらなる頭痛の引き金となっている状態。
こんなときには要注意!「二次性頭痛」に気づくためには?
二次性頭痛は頭痛以外に病気が隠れているため、根本となる病気の治療をしなければいけません。
その病気を放っておくと、全身や命に影響する場合があります。
以下のようなときには二次性頭痛の可能性があります。とくに、命に関わるような病状でないかどうかを慎重に診てもらう必要があります。
1. 突然の頭痛
2. 今まで経験したことがない頭痛
3. いつもと様子の異なる頭痛
4. 頻度と程度が増していく頭痛
5. 50歳以降に初発の頭痛
6. 神経脱落症状を有する頭痛
7. 癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛
8. 精神症状を有する患者の頭痛
9. 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛である
(引用:http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/1/1-2.htm:一次性頭痛と二次性頭痛はどう鑑別するか」より)
上記の言葉の意味をいくつか解説します。
6の「神経脱落症状」とは、うまく言葉を話せない、しびれて物がうまくつかめないなどといった麻痺や、うまく歩けない、見えにくくなるなどの症状のことです。
8の「精神症状」は、会話が成立しない支離滅裂状態などのことです。
9の「項部硬直・髄膜刺激症状」は、頭痛に加えて吐き気があることや、実際におう吐してしまうこと、首を前に倒そうと思ってもうまく曲がらないといった、首の後ろ側が硬直した状態のことです。
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