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加齢臭:嗅覚と感情
ニオイは漢字では、「匂い」か「臭い」と書きます。
匂いは「香(かぐわ)しい匂い」のように快適なニオイのとき、一方、臭いは「くさい臭い」のように、不快なニオイのときに用いられます。
また、匂いは「香り」と呼ばれることもあります。
このように、ニオイはこれを感じ取る人にとって快適なのか不快なのかという、嗅ぎ手の価値観や感情に強く影響されます。
加齢臭はその意味で、“オヤジ臭”と呼ばれるように快適だというイメージほとんどありません。
ですから、加齢臭がすると、その人に対して不快だという感情を増長するような傾向もあるでしょう。
それが、“オヤジ臭”といわれるゆえんだと言えそうです。
加齢臭対策:清潔と関係性
自分には順応してしまうので、つい、放置しがちにもなる「加齢臭」。
しかし、相手にとっては不快に感じられていることがよくあります。
しかも、周囲の他人は、不快だということを表現してくれないで、だまっていて、遠ざけられてしまうことも少なくありません。
ですから、年をとればとるほど、こまめに清潔をこころがけ、周囲の親しい人から、気がついていない自分の臭いを注意してもらえるような関係性をつくっておきたいものです。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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