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歯はあらゆる場所に繋がっている
はじめは痛みを感じた虫歯も、神経が死んでしまうとその痛みは消えます。また以前に歯の神経を取った歯であれば、再び虫歯になっても痛みは生じません。しかし歯の神経が死んでも、そこにいる虫歯菌がいなくなるわけではありません。
歯は血管を通して体の様々な器官とつながっています。虫歯菌が根の奥の方まで感染すれば、その血管の流れに沿って、その付近の骨や鼻の方に広がっていきます。
例えば上の歯の場合、その近くにある副鼻腔(鼻の空洞)に感染し、副鼻腔炎を引き起こします。
また下の歯であれば、虫歯菌は顎の骨にまで達し、骨髄炎を起こします。
骨髄炎は高熱や体のだるさなどの全身症状がでるほか、ひどくなると顎の骨の形まで変わってしまいます。
虫歯で死ぬって本当?虫歯が全身に及ぼす影響
このように虫歯を放置すると、虫歯菌は血流にのって体のあらゆる部位に運ばれていきます。
海外においては虫歯菌による敗血症で死亡例も報告されています。しかし日本ではこのようなケースはないので、それほど心配する必要はありません。
ただ虫歯菌は肺に運ばれると肺炎を起こしますし、心臓へ運ばれると心内膜炎や心筋梗塞の原因にもなります。特に免疫力の低い子供や高齢者は注意が必要です。
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