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乳がんの発症リスク
「乳癌診療ガイドライン」では、欧米諸国を調査した結果を検討し、エビデンスをもとに因果関係が報告されています。
日本では、国立がん研究センターが「がん予防ガイドライン」を出しています。
そのなかで、個人レベルでの生活習慣による要因として、アルコール、肥満、身体活動が挙がっています。
つまり、アルコールの摂取を控えること、女性ホルモンの影響で肥満になりやすい閉経後の体重管理をすること、身体活動を増やすことが重要になるのです。
また、次のような因子は乳がんの発症リスクを高めます。
初潮が早い(11歳以下)
閉経が遅い(55歳以上)
妊娠・出産経験がない
家族で乳がんにかかった人がいる
30歳を過ぎてからの初産である
閉経後に肥満になった
世間では「野菜を食べれば乳がんにならない」という情報が出回ることもありましたが、野菜をたくさん食べればがんにならない、という医学的根拠はありません。
肉や魚、野菜も含めて、バランスのとれた食生活が望ましいでしょう。
【参考】
・国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」(http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
・日本医師会「諸外国のがん検診データ」(https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/data/foreigncountry/)
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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