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お酒の適量とは?
すでにご承知かもしれませんが、厚生労働省が「健康日本21」(国民健康づくり運動)で示している「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均、アルコール20グラム程度です。
また、女性は男性よりアルコール分解速度が遅いので、臓器障害などへのリスクも高いため、男性の2分の1~3分の2くらいを適量ともいわれます。
さらに、「健康日本21(第2次)」(2013~)では「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」として、1日当たりの純アルコール摂取量を、男性40グラム以上、女性20グラム以上としています。
たとえば、アルコール度数5%のビール(ロング缶)1本(500ミリリットル)が、純アルコール量20グラムに相当します。
適正飲酒について
健康な生活を送っていくための「正しいお酒の飲み方」としては、公益社団法人アルコール健康医学協会が「適正飲酒の10か条」を啓発しています。
未成年者の飲酒、飲酒運転、イッキ飲み・飲ませの禁止など、違法行為や危険行為に注意喚起したうえで、次の10項目が挙げられています。
・話しながら、楽しく飲む
・食事と一緒に、適量範囲でゆっくりと飲む
・強いお酒は薄めて飲む
・週に二日は「休肝日」を設ける
・きりなく長く飲むことをやめよう
・他人への無理強いや一気飲みは許さない
・薬を一緒に飲むのは危険
・妊娠中や授乳期は飲まないで
・飲酒後の運動や入浴は要注意
・肝臓などの定期検査の励行
(出典:http://arukenkyo.or.jp/health/proper/index.html)
長年の習慣で、かなりの量を毎日飲んでいる人も中にはいらっしゃるでしょう。
健康寿命を延ばすことが国民的課題になっている超高齢社会。
健康のために、好きなお酒は適量を楽しむよういしたいですね。
【参考】
・(※)大和薬品株式会社『適量の飲酒による健康効果』(http://www.daiwa-pharm.com/info/onko/450/)
・公益社団法人アルコール健康医学協会『適正飲酒の10か条』(http://arukenkyo.or.jp/health/index.html)
・サッポロビール株式会社『お酒の効用』(http://www.sapporobeer.jp/tekisei/bunka/koyo.html)
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお・かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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