「リンパを流すといい」とは聞くけれど… 何がいいの?

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「リンパを流すといい」とは聞くけれど… 何がいいの?

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リンパの滞りと原因

 
リンパの流れが悪くなると老廃物が蓄積してしまい、おもにむくみを引き起こします。
 
また、肩こり、疲労感なども感じるようになります。
 
リンパの流れを悪くする原因として、次のようなことが挙げられています。
 

運動不足

 
リンパの流れには、血管のようなポンプ機能は働いていません。
 
身体を動かし、呼吸や筋肉を使って流れる仕組みになっています。
 
ですから、運動不足だとリンパの流れが悪くなり、リンパを滞らせることになります。
 
デスクワークが中心、運動する時間が持てない、という状況の方は多いと思いますが、1時間に1度はストレッチを行いましょう。
 
同じ姿勢でいないように伸びなどをするのもよいでしょう。
 

冷え性

 
多くの女性が冷え性を自覚しているようです。
 
手足の冷えは血流やリンパの流れを阻害します。
 
体温の低下により、体液の循環に悪い影響を与えてしまうのです。
 
ゆっくりとぬるめのお湯につかりましょう。
 

ストレス

 
ストレスを常に感じていると、免疫力が低下し、肩こりや風邪、口内炎などの症状につながります。
 
また、ストレスで血行が悪くなるとリンパの流れも滞ってしまい、リンパ節が腫れてしまうこともあります。
 

水分不足

 
水分を適切に摂らないと、いわゆる血液がドロドロの状態になります。
 
リンパ液は血液の流れに合わせて動きますので、血液の水分が不足すると、水分が90%であるリンパ液にも影響して、流れが悪くなります。
 
ですから、いつも適度な水分を摂取するよう心がけましょう。
 
 

リンパの滞りの解消法

 
リンパの滞りを解消する方法として、次のようなことが効果的でしょう。
 

適切な水分補給

 
朝起きて500㏄ほどの白湯を飲みましょう。
1日1リットルの水は必要です。
こまめに水分補給をしましょう。
 

バランスの良い食事

 
食事はバランスよく食べることが大事です。
大豆製品、海藻類、野菜、青魚などを積極的に摂りましょう。
 

リンパマッサージ

 
リンパ管は、鎖骨のリンパ節が最終です。
 
そこに辿り着くまでにいくつかのリンパ節を経由して辿り着きます。
 
この、リンパの流れを促進するのがリンパマッサージです。
 
マッサージではリンパの流れがスムーズになるよう、鎖骨のリンパ節を最初に行います。
 
また、リンパマッサージで重要なのは、「どこに向かってリンパを流すか」ということです。
 
身体にいくつかの主要なリンパ節がありますから、そこに向かってリンパを流してください。
 
(主要なリンパ節などは、本記事文末の参考サイトに詳しくございます)
 
 

新陳代謝のアップ

 
汗をかいて新陳代謝をアップし、身体の循環機能を高めることも重要です。
 
汗をかくためにも、運動はとても大切ということですね。
 
 
【参考サイト】
YOIKOTO LABO (ヨイコトラボ)『いつでもどこでもデトックス!覚えておきたいリンパの位置』(https://www.queensway-group.jp/yoikotolabo/2016/10/20/57)
 
 
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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