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いろいろなお酒のカロリー
食物からの摂取カロリーが、代謝や運動などによる消費カロリーよりも上回る、つまり、摂取カロリー>消費カロリーになると、体重が増加する構図はもちろんご存知でしょう。
たとえば、缶ビール(350ml)なら約147kcal、日本酒1合は約187kcal、白ワイン一杯は約73kcal…と、どんなお酒も飲めばそれなりの摂取エネルギーになります。
ちなみに、ご飯一杯(150g)は250kcalくらいです。
「ワイン2杯分のカロリー消費には50分ほどのウォーキングが必要」ともいわれます。
これを見誤ると、飲み過ぎて摂取カロリー過剰になってしまいます。
そうはいっても、美味しく楽しくお酒を飲んでいるときに、「1杯でおしまい!」とはなかなかいかないかもしれません。
摂取カロリーを気にしている時は、上記数値をすぐに思い出せるようにしておくと良いですね。
エンプティカロリーに対する誤解
アルコールは、糖質や脂質などの栄養素と違い、カロリーの多くが熱エネルギーになるため体に蓄積されない、といわれます。
これが「エンプティカロリー」と呼ぶゆえんのようですが、「カロリーがない」という誤解を招きやすい側面もあります。
正しくは、「エンプティ=5大栄養素をほとんど含まない」という意味です。
実は、カロリーに関しては、前述のとおり、意外に高カロリーなのですよ。
また、アルコールを分解する「アルコール代謝」のプロセスでいうと、肝臓はアルコールの分解を最優先にします。
具体的には、お酒に含まれるアルコール以外の栄養分(糖質など)や、一緒に食べたつまみなどの栄養素を中性脂肪に合成し、溜める働きを促進するのです。
つまり、お酒を飲み過ぎると、アルコール代謝により身体に脂肪を蓄え、太りやすくなる、という捉え方もあるわけです。
エンプティカロリーだからいくら飲んでも太らない、というのは誤った認識といえます。
それでは、糖質などを含まない蒸留酒を飲んで、つまみを一切食べなければ、太らないということでしょうか?
実はこれも誤りです。
肝臓は飲酒により中性脂肪の合成は促進していますから、悪くすると、脂肪肝を誘発する可能性もあります。
「お酒だけ飲んでいると肝臓が太る」という表現をする専門家もいます。
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