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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
植物や木片などのトゲが指や足の裏に刺さって、なかなか抜けなくて困ったことはありませんか?
お子さんをお持ちの方は、とくに心配になるでしょう。
放っておくと雑菌が入って感染を起こすこともありますし、間違った対処をして悪化することもあります。
今回は、トゲが刺さったときの対応について整理してみましょう。
浅く刺さったトゲは自然と抜ける
皮膚の比較的浅いところにトゲが刺さったときは、放置していても自然と抜けることがあります。
皮膚は、いちばん表面にある「表皮」の下部の基底層から新陳代謝が行われていますので、肌のターンオーバーの働きにより、トゲが自然と外へ押し出されるのです。
しかし、刺さったままだと不快ですから、自然に任せずトゲを抜くという場合は、次の要領で処置しましょう。
トゲを抜く人は、手をしっかりと洗う
刺さった部位を消毒する。抗菌洗浄剤でも可
殺菌消毒をした針またはピンセットやトゲ抜きを使う
トゲが刺さったときと同じ角度で、慎重に引き抜く
抜いた後の皮膚をケアするため、両側からやさしく圧迫して傷口を絞る
出血を抑え、患部の消毒をする
患部にばんそうこうなどを張り、細菌などによる感染を予防する
《生活の知恵》
穴の開いた5円玉や50円玉(よく洗うこと)をトゲが刺さっている部分に押し当てると、穴の部分からトゲの先端が出ることがあり、抜きやすいといわれています。
また、トゲ抜きの代わりに、テープや接着剤を使う方法もあります。
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