(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
ナットウキナーゼへの期待
「血栓予防の日」を制定した日本ナットウキナーゼ協会(JNKA)は、血栓を溶解する成分「ナットウキナーゼ」の普及に努める団体です。
ナットウキナーゼは、納豆の発酵過程で納豆菌が作り出す、たんぱく質分解酵素として発見されました。
血栓の主成分フィブリンを直接分解する働きを持ち、身体の血栓溶解酵素を活性化させたり、血栓溶解酵素をつくりだす組織を増大させたりと、ナットウキナーゼにはさまざまな角度から血栓を溶解する効果があるとわかってきています。
また、納豆には血液凝固を促進するビタミンK2が含まれていますので、ビタミンK2を含まないナットウキナーゼの方が優れた血栓溶解作用があるといわれています。
世界血栓症デー
血栓に関する記念日には、10月13日の「世界血栓症デー」もあります。
こちらは、国際血栓止血学会が血栓症への正しい知識の啓発と、血栓症に起因する病気や死亡の減少を目的として制定し、2014年からこの活動を世界的に行っています。
日本では「一般社団法人血栓止血学会」が、この日を日本記念日協会に登録し、啓発等の活動に取り組んでいます。
心筋梗塞や脳梗塞はすでに重大な死因として知られていますが、専門家の所見では、その原因が血栓症であるという認識はまだ不十分であるとのことです。
血栓症の知識とともに、そのおおもとである「血栓」について、私たちはもっと知る必要があるでしょう。
【参考】
・日本ナットウキナーゼ協会『血栓予防月刊』(http://j-nattokinase.org/thrombosis/month.html)
・一般社団法人日本血栓止血学会『世界血栓症デー』(http://www.jsth.org/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A1%80%E6%A0%93%E7%97%87%E3%83%87%E3%83%BC/)
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク