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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
皆さんは自宅でスリッパを履きますか?それとも裸足ですか?
季節によって、もしくは部屋によって使い分けている方もいるでしょう。
その方針に明確な理由はありますか?
今回は、日本にスリッパが普及した経緯から、スリッパと裸足で生活することの、それぞれのメリットとデメリットについても検証します。
ご一緒に比較してみていきましょう。
実は…日本が発祥のスリッパ
スリッパは、靴紐などがなく、ヒールもごく低いかほとんどない、足をすべり込ませて履く室内用の履物です。
脱ぎ履きが簡単で便利なため、一般家庭に限らず病院や学校など、さまざまな施設で多用されていますね。
ところで、「スリッパ」は、「slipper(すべる)」から生じた言葉です。
足をすべらせるようにして履けるところから、この名前で呼ばれるようになったといわれています。
スリッパが考案された時期は、江戸末期から明治以降…鎖国が終わり、外国人が日本にやってきた時代のことです。
日本とは違う文化を持つ外国人は、靴のまま家に上がろうとするわけです。
そうした不具合に対応するため、玄関で靴の上からすっぽりと覆って履くように考え出されたのがスリッパでした。
そう、スリッパは日本発祥なのです。
もともとは、土足で部屋にあがるのを防ぐ目的で作られたスリッパ。
やがて、団地ブームやマンションブームがおとずれ、日本の住宅の西洋化がはじまります。
そんな昭和の半ばごろから、スリッパは現在のいわゆる日本式のスリッパに落ち着いたようです。
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