あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

Mocosuku(もこすく)
  • あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

公開日時

胃の働きとゲップの関係

 
それでは、ゲップは胃がどのような状態のときに出やすくなるのでしょうか。
 
よくある原因として3つのことが挙げられています。
 

胃腸の不調や病気

胃炎や十二指腸潰瘍などで胃の働きが低下しているとき、また、逆流性食道炎やその原因となる食道裂肛ヘルニアなどの病気の症状としてゲップが出ます。
その際、胸やけや胃酸の逆流によるのどへの刺激や異臭をともないます。
 

ストレスなど心理的要因

不安や緊張による口の渇きから、唾液を飲みこもうとして空気も一緒に飲んで胃に溜まることがあります。
不安を感じている、緊張している、といった状態のとき、自律神経は交感神経が優位です。
胃の働きは低下し空気は胃に溜まり、ゲップとして排出されます。
 
また、ストレスがあると、歯をかみしめて唾液が増え、飲みこむときに空気も一緒に飲みゲップの原因になる場合もあります。
 
さらに、ストレスからくる胃腸の働きの低下による便秘も、ガスを吸収する腸の作用を弱め、胃の膨満感(ぼうまんかん:ガスがたまった状態)が生じゲップの原因となります。
 

生活習慣

<食生活>
早食い、大食い、まとめ食いは、いずれも胃に負担がかかりゲップの原因になります。
 
また、脂肪やタンパク質を消化する際は、多くの胃酸が分泌されて消化に時間がかかりますので、やはり胃に負担がかかりゲップをひき起こします。
 
他にも、刺激の強いもの、コーヒーやアルコール飲料、炭酸飲料などもゲップの誘因になります。
 
<運動・姿勢>
運動不足は胃腸の働きを弱め、自律神経の働きを乱します。
そして、知らず知らずのうちに空気をたくさん飲みこんでいることがあります。
この症状を「呑気症(どんきしょう)=空気嚥下症」といい、ゲップの原因になります。
 
また、パソコンやスマホを長時間うつむいて操作する姿勢は、歯のかみしめを招き呑気症につながるといわれています。
 
 

ゲップを抑える方法

 
エチケットを重視して、一時的に人前でゲップを我慢しなければならないシーンもあるでしょう。
 
その際は、次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
 
・顎を引いて下を向く
→気道が狭くなりゲップがでるのを抑える効果があります。
 
・唾液を飲む
→唾液といっしょにゲップを飲み込みます。ただし、空気は飲みこまないでください。
 
・口を閉じる
→ゲップを鼻から抜く方法です。音は出ないので周囲に気づかれません。
 
 
また、一旦場所を移してトイレなどでゲップを出してもよいでしょう。
次のような方法があります。
 
・背中を軽くたたく
→授乳後に赤ちゃんのゲップを出してあげることと同じ要領です。
 
・深呼吸
→鼻と口から息をゆっくりと吸い、胃の辺りを意識してお腹をへこませ、ゲップをだすイメージでゆっくりと息を吐きましょう。
 
・軽く身体を動かす
→ゆっくりと深呼吸をしながらストレッチや体操をすると、ゲップが出やすくなります。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【応急手当】新着記事

”がん”のリスクも!? 「口の中のやけど」には適切な対処を

”がん”のリスクも!? 「口の中のやけど」には適切な対処を

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 熱い飲み物をはじめ、たとえば出来立ての小籠包や焼きたてのピザなど… 飲み物や食べ物による口のなかのやけどは、どなたも経験したことがある...

2019/04/23 18:30掲載

宴会前に要チェック! お酒による頭痛の原因と対策

宴会前に要チェック! お酒による頭痛の原因と対策

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ お酒を飲んだ後や翌日、頭がズキズキ痛い…この経験、多くの人は身に覚えがあるのではないでしょうか。...

2018/12/14 18:30掲載

レジャーの季節はハチの季節? 応急手当や予防策を知っておこう

レジャーの季節はハチの季節? 応急手当や予防策を知っておこう

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ キャンプや森林浴など、屋外のレジャーを楽しむ機会が増えるこの季節。 日ごろと違う環境では、予期せぬケガもつきもの、特にハチには注意が必...

2018/08/21 18:30掲載

都会で増えている「チャドクガ皮膚炎」 野外レジャーは要注意!

都会で増えている「チャドクガ皮膚炎」 野外レジャーは要注意!

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 毛虫による皮膚炎はチャドクガという蛾の幼虫によって起こることが多く、毒蛾皮膚炎とも呼ばれています。 市区町村のサイトなどでは注意喚起が...

2018/06/26 18:30掲載

あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 人前でゲップをするのはマナー違反といわれます。 おならも同様ですが、欧米ではゲップの方がマナー違反の度合いが高いとされています。 ...

2018/02/11 18:30掲載

突然、首に激痛が…  コレはもしかして「ぎっくり首」!?

突然、首に激痛が… コレはもしかして「ぎっくり首」!?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 急に首が動かなくなり、そして激しく痛い… そんな経験をしたことはありませんか? ぎっくり腰はよくご存知と思い...

2018/01/24 18:30掲載