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胃の働きとゲップの関係
それでは、ゲップは胃がどのような状態のときに出やすくなるのでしょうか。
よくある原因として3つのことが挙げられています。
胃腸の不調や病気
胃炎や十二指腸潰瘍などで胃の働きが低下しているとき、また、逆流性食道炎やその原因となる食道裂肛ヘルニアなどの病気の症状としてゲップが出ます。
その際、胸やけや胃酸の逆流によるのどへの刺激や異臭をともないます。
ストレスなど心理的要因
不安や緊張による口の渇きから、唾液を飲みこもうとして空気も一緒に飲んで胃に溜まることがあります。
不安を感じている、緊張している、といった状態のとき、自律神経は交感神経が優位です。
胃の働きは低下し空気は胃に溜まり、ゲップとして排出されます。
また、ストレスがあると、歯をかみしめて唾液が増え、飲みこむときに空気も一緒に飲みゲップの原因になる場合もあります。
さらに、ストレスからくる胃腸の働きの低下による便秘も、ガスを吸収する腸の作用を弱め、胃の膨満感(ぼうまんかん:ガスがたまった状態)が生じゲップの原因となります。
生活習慣
<食生活>
早食い、大食い、まとめ食いは、いずれも胃に負担がかかりゲップの原因になります。
また、脂肪やタンパク質を消化する際は、多くの胃酸が分泌されて消化に時間がかかりますので、やはり胃に負担がかかりゲップをひき起こします。
他にも、刺激の強いもの、コーヒーやアルコール飲料、炭酸飲料などもゲップの誘因になります。
<運動・姿勢>
運動不足は胃腸の働きを弱め、自律神経の働きを乱します。
そして、知らず知らずのうちに空気をたくさん飲みこんでいることがあります。
この症状を「呑気症(どんきしょう)=空気嚥下症」といい、ゲップの原因になります。
また、パソコンやスマホを長時間うつむいて操作する姿勢は、歯のかみしめを招き呑気症につながるといわれています。
ゲップを抑える方法
エチケットを重視して、一時的に人前でゲップを我慢しなければならないシーンもあるでしょう。
その際は、次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
・顎を引いて下を向く
→気道が狭くなりゲップがでるのを抑える効果があります。
・唾液を飲む
→唾液といっしょにゲップを飲み込みます。ただし、空気は飲みこまないでください。
・口を閉じる
→ゲップを鼻から抜く方法です。音は出ないので周囲に気づかれません。
また、一旦場所を移してトイレなどでゲップを出してもよいでしょう。
次のような方法があります。
・背中を軽くたたく
→授乳後に赤ちゃんのゲップを出してあげることと同じ要領です。
・深呼吸
→鼻と口から息をゆっくりと吸い、胃の辺りを意識してお腹をへこませ、ゲップをだすイメージでゆっくりと息を吐きましょう。
・軽く身体を動かす
→ゆっくりと深呼吸をしながらストレッチや体操をすると、ゲップが出やすくなります。
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