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自治体による「香料自粛」呼びかけ
猛暑の本場として知られる埼玉県熊谷市。
市役所の入り口にミントの香りを漂わせる機器を設置したところ、市民から「香りが苦手」と苦情が多発し、除去を余儀なくされたそうです。
こうした事例はいくつかの自治体でもみられますし、香水や整髪料を公共の場では控えるようにという、自粛のお願いを発している自治体もあります。(※)
※化学物質過敏症支援センター 『香料自粛のお願い~近くの公共施設、病院にお願いをしてみませんか。』(http://www.cssc.jp/kouryo_jisyuku.html)
イイにおいが辛い「香料アレルギー」と、国民性ともいえる清潔や潔癖さを好む現代社会…
人間とにおいの関係は実に複雑です。
これからも「健康」と絡めて論議されていくと推察します。
現時点で大切なことは、「自分はイイにおいと感じても他人が同じとは限らない」という配慮、加えて「におい」に対する寛容さではないでしょうか。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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