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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
毎年の健康診断、しっかり受けていますか?
ご存じのとおり、健診は現在の健康状態を測定・検査します。
結果が正常範囲でないと再検査や受診を促されます。
そうすると特定の病気の早期発見と治療が目的である「検診」を受けることになります。
「毎年しっかり受けている」という人も、その結果に記載されている項目に、馴染みがないものも多いのではないでしょうか。
今回は定期健診などで検査される値の一つ「クレアチニン」に注目してご説明したいと思います。
血液検査でわかる「クレアチニン」の値
クレアチニンは筋肉が運動をするために必要なエネルギー源で、アミノ酸の一種「クレアチンリン酸」が代謝された後にできる老廃物です。
老廃物ですから、通常は腎臓の糸球体でろ過され尿として排出されます(次項で詳しくご説明します)。
しかし、腎臓の働きが悪くなっていると尿中への排出がうまく行われず、血液中に増えていきます。
つまり、血液検査で「クレアチニンの量が多い」という結果が出たということは、腎臓の機能とりわけろ過能力の低下を示していると考えられます。
クレアチニンについてさらに詳しく見ていく前に、次項で腎臓の機能を確認していきましょう。
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