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クレアチニンの異常からわかること
腎臓の機能が50%くらいまで低下しないとクレアチニンの値は高くならないといわれます。
腎臓が「沈黙の臓器」と呼ばれるのは、このように自覚症状が現れにくいためです。
ですから、血液検査の結果クレアチニンの値がB判定以下になっていたら、すぐにでも対処をした方がよいでしょう。
内科や泌尿器科、専門医を受診して診てもらうことをおすすめします。
そのうえで、C判定の人は生活習慣の改善を、D判定の人は精密検査を受けて必要なら治療を始める必要があります。
慢性腎臓病への進行
腎機能が低下すると次のような症状が起こってきます。
食欲低下、だるさ、頭痛など ⇒ 老廃物が血液中に残留するため
高血圧やむくみ ⇒ 電解質のバランスが崩れるため
脱力や不整脈 ⇒ カリウム濃度が上がるため
貧血 ⇒ 赤血球が十分に作り出せなくなるため
骨がもろくなる ⇒ ビタミンD活性化が阻害されるため
このような状態が続くのが「慢性腎臓病(CKD)」と呼ばれる疾患です。
現在、患者数は増加していて約1,300万人いるといわれています。
また、慢性腎臓病は毛細血管の病気であるため生活習慣病をあわせ持つ人が多い、という点も懸念材料です。
合併症として脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった心血管疾患を発症する人も多いのです。
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