(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
衝動性
キレやすい(感情をコントロールできない)
思いつきや行き当たりばったりで行動する
順番が待てない
興味を惹かれるとすぐに手を伸ばして触ったり、手に取ったりする
ガマンができない
理由もなく急にテンションが高くなってウキウキしたりする
空気が読めない
ギャンブルにのめり込みやすい
DV(ドメスティックバイオレンス)や児童虐待に走ることがある
衝動買いがおさまらないことがある
浴びるほど酒を飲んでしまったりする
運転が乱暴で交通事故が多い傾向がある
その場の勢いで異性と関係を持ってしまいやすい
衝動性は生涯にわたって持続するADHDの症状といわれています。
うまく感情をコントロールできないことが大きな原因です。
そのため、後先考えずに思いつきで行動してしまい、トラブルや失敗をくり返す傾向があります。
深刻化すると社会的に不適切な行動に走る可能性もあり、事故、ギャンブルや暴力などにつながりかねません。
子どもの頃と比べ、多くの大人のADHDでは成長するにつれて分別をわきまえるようになるといわれています。
しかし、ふと気がゆるむ、アルコールが入る、などが引き金になり、衝動性の傾向が表面化する場合もあります。
また、ADHDには内向的・消極的な「不注意タイプ」と、外向的・積極的な「多動性・衝動性タイプ」、そして「混合タイプ」の3つのタイプがあります。
とくに目立ちにくい「不注意タイプ」は女性に多く、発見が遅れる悲劇が繰り返されてきました。
患者さんたちは社会生活や日常生活で様々な困難や悩みを抱えています。
まずは周囲の私たちがADHDの特性を理解し、正しい知識を得ることが大切です。
【参考】
星野仁彦『それって大人のADHDかもしれません』(アスコムBOOKS 2011年)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク