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痛風の前兆:前ぶれ症状
初めての痛風発作は、何の前ぶれもなく突然起こることが多いようです。
しかし、一度経験すると次の発作が起こる前に前兆を感じる人も多いといいます。
たとえば、関節がムズムズする、ピリピリする、しびれやほてり、どこかにぶつけたような鈍い痛みを感じるなどの違和感です。
前ぶれの現れ方は個人差があるものの、この段階で対処ができれば重症化せずに済むことも多いのです。
原因となる物質:尿酸
痛風の関節炎などを生じさせる原因は、体内に蓄積された尿酸の結晶です。
尿酸はプリン体が体内で分解されてできる「燃えカス」です。
プリン体は運動や新陳代謝の過程で、体内で作られたり食品から取り込まれたりします。
肝臓で分解されて尿酸となり、一時的に体内に溜め込まれた後、通常は便や尿で排泄されます。
1日に体内で約700mgの尿酸が作られ、700mgが排泄されています。
尿酸は体内で一定量溜められていて、これを「尿酸プール」(体内に溜めている尿酸の総量)といい、健康な成人男性の場合約1,200mgです。
しかし、この尿酸プールが溢れてしまった状態が「高尿酸血症」で、痛風の原因になるのです。
数値で見ると、血液中の尿酸値(血清尿酸値)が7.0mg/dL以上になると高尿酸血症と診断されます。
また、腎臓から尿酸を排泄する機能が弱い人は尿酸値が上がりやすく、痛風になりやすいこともわかってきました。
さらに、次のような要因も尿酸値を上げやすいと指摘されています。
肉や魚介類をたくさん食べる:痛風は大食いの人に多く、患者の60%が肥満
アルコールを好む
激しい運動を好む:とくに短距離走や筋トレなど短時間に強い負荷をかける無酸素運動
精神的ストレス:食べたり飲んだりしてストレス解消するケースに多い可能性がある
腎臓病、悪性腫瘍、利尿剤や抗結核薬や免疫抑制剤など薬剤の影響
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