早期発見が難しい「すい臓がん」 見逃さないポイントは?

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早期発見が難しい「すい臓がん」 見逃さないポイントは?

公開日時

すい臓がんの罹患率は増加傾向

 
さらに、すい臓がんの患者数とすい臓がんによって亡くなる方の数は年々増加しています。
 
臓器ごとのがん死亡者数(男女計)をみると「すい臓がん」は、肺がん、大腸がん、胃がんに次いで第4位となっています。(※)
 
この背景には、日本人の食生活が欧米化し、野菜を食べる量が不足していることなどが関わっていると考えられています。
 
また、お肉など脂っこいものの食べ過ぎ、アルコールや甘い飲み物・コーヒーなどの飲みすぎ、喫煙、過度なストレスといった生活習慣も、すい臓がんを発症する危険性を高めます。
 
その他、糖尿病や慢性すい炎にかかっている人や、血縁者にすい臓がんになった人がいる場合もリスクが高まります。
 
※国立がん研究センター『最新がん統計』(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
 
 

すい臓がんを見逃さないためには

 
このように、近年増加傾向にあり進行すると恐ろしいすい臓がんですが、早期に発見し適切な治療を受けられれば、根治を目指すこともできます。
 
初期に自覚症状がない中で、早期発見をするためのポイントとして現在注目されているのは「血糖値の急な上昇」です。
 
すい臓に異常がある場合、インスリンの分泌が減り、食べ過ぎや飲み過ぎといった生活習慣の乱れがなくても血糖値が急に上昇することがあります。
 
定期的な健康診断はかならず受けるようにして、「空腹時血糖」「尿糖」「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」(※)などをチェックしてください。
 
これらの値が今までよりも急に高くなっていたら必ず病院を受診しましょう。
 
※過去1~2か月の推定平均血糖値をあらわした数値。国際基準(NGSP)値では6.5%以上で糖尿病と判定される
 
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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