(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
そもそも、どうして「がん」になるの?
「がん」はどのように発生するのでしょうか。
がんは風邪やインフルエンザなどのように人から人へうつりませんし、自然発生することもありません。
ウイルスの感染が結果的にがん発生のきっかけにはなり得ますが、総じて「がんは遺伝子がダメージをうけたことによって起こる病気」とされています。
正常な細胞の遺伝子に何らかの原因によって傷ができ、異常な細胞が作られてしまうことがあります。
ただし、その場合でも、通常は修復されたり、リンパ球などの細胞が攻撃して異常な細胞をなくしたりする仕組みが人間の身体には備わっています。
ところが、まれにその仕組みをかいくぐった異常な細胞が増殖してかたまりとなり「がん」という病気を作り出してしまうのです。
日常生活にも潜んでいる「がん」の要因
さて、「何らかのきっかけ」により異常な細胞ができると先述しましたが、どのようなことがきっかけとなるのでしょうか。
「がん」は生活習慣病と言われるほど、その原因には普段の生活習慣が大きく関わっています。
実際の調査でも、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因であったと報告されています。
とりわけ「がん」のリスクとして注意したいのはタバコです。
タバコは肺がんだけでなく、舌がんや咽頭がん、喉頭がん、食道がんなどのリスクにもなりますし、受動喫煙により周りの人が被る影響も計り知れません。
この他に、塩分の摂りすぎや偏った食生活、とくに肉ばかりを食べて野菜や果物が不足しがちな食習慣もがんを招くきっかけになります。
また、過度な飲酒は食道がんや肝臓がんのリスクに、熱すぎる飲み物や食べ物は粘膜を傷つけるため食道がんなどのリスクになることも明らかになっています。
このように、日常の何気ない生活習慣のなかに「がん」を発生させるさまざまなきっかけが隠れています。
別の見方をすると、生活を見直せばこれらのリスクを大幅に軽減できるともいえます。
スポンサーリンク