(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
毎日のように洗浄剤を使い、タオルやスポンジなどでゴシゴシ身体を洗っていませんか?
清潔そのものに思えるその習慣…実は逆に皮膚の悪玉菌を増やして体臭を強くする原因になっているかもしれません。
今回は「体臭」を予防する見地から、適切な身体の洗い方や回数などについてお話します。
体臭だけではなく、乾燥肌やニキビ、かゆみなどの皮膚トラブル改善にも役立つ情報です。
皮膚を健やかに保つ「善玉菌」
腸内に善玉菌と悪玉菌が生息していることはご存知でしょう。
それと同じように、私たちの皮膚にも善玉菌と悪玉菌がいます。
皮膚の常在菌である「表皮ブドウ球菌」は善玉菌です。
皮膚のバリア機能を維持する働きをしていますが、表皮ブドウ球菌が皮脂や汗を分解してできる脂肪酸はにおいません。
この脂肪酸は弱酸性なので、「黄色(おうしょく)ブドウ球菌」などアルカリ性を好む悪玉菌の繁殖を防いだり、細菌が皮膚を通して体内に侵入するのを阻止したりしています。
また、同じく表皮ブドウ球菌の分解によってできるグリセリンは、水分を閉じ込めて皮膚を保湿する機能を持っています。
つまり、善玉菌が元気に生きていてくれることによって、肌はしっとりと健やかに保たれているのです。
スポンサーリンク