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若年がんに求められる医療のあり方とは…
がんと向き合おうとするときに生じる困難は、病気そのものだけではなく、日常生活や人間関係、人生設計など広範囲に影響を及ぼします。
とりわけ大人への成長過程で多くのライフイベントに直面するAYA世代にとって、がんと診断されて抱える問題の大きさは計り知れません。
そのような状況下で少しでも前向きに病気と相対するには、できる限り学校や仕事に支障なく、本人が望む日常生活を継続できる治療法が必要でしょう。
なかには、基本的に治療は外来で行う、多様な治療の選択肢を提示する、といった対応を取っている病院もあります。
また、がんの治療が将来の妊娠や出産などのライフプランの妨げとならないよう、小児科と産婦人科が連携するなどのサポート体制をとっている施設もあります。
このようにAYA世代のがん治療は、特有の悩みを緩和できる医療体制の確立が強く求められています。
そして私たちは、万が一自分や家族ががんと診断されたとき、起こり得る問題や治療法の種類などについて正しい情報を知っておくことも大切です。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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