(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
口のなかのやけど:重度の場合の処置と予防
それでも症状が改善されない場合は受診をする必要があります。
治療は、歯科・皮膚科・耳鼻咽喉科・口腔外科などで受けられます。
比較的軽度であれば市販の薬で治療することもできますが、できるだけ医療機関の受診をおすすめします。
病院では、抗生物質や抗炎症剤による感染症予防や炎症治療、患部に軟膏を塗るなどの治療が行われます。
また、痛みが強いときは鎮痛剤が処方されます。
また、口腔内の清潔を保ち、細菌感染を予防するため、うがい薬を使用する場合もあります。
口のなかのやけどを予防するためには、とにかくやけどをするような食べ方をしない…ということです。
慌てて食べないで、落ち着いて、温度を確認してから口に入れる習慣をつくりましょう。
また、電子レンジの使用によっても、短時間に食品が熱くなりやけどをする危険がありますので注意してください。
口のなかのやけど:侮れない!がんのリスク
口腔がんは、長期間同じ部位に加わる刺激によって発症のリスクが高まる、と指摘されています。
その危険因子には、喫煙や歯周病、口腔内の不衛生や虫歯などの要素の他、こうしたやけどを繰り返すことも挙げられています。
最近、タレントの堀ちえみさんが口腔がんの一種「舌がん」であると公表しました。
ご本人は当初、口内炎だと思っていたとブログでも述懐しています。
堀さんの場合はやけどが原因かどうかはわかりませんが、いずれにしても、やけどだからと侮っていると大変な事態になるかもしれません。
口のなかをよくやけどするという方は、くれぐれも食べ方には気をつけましょう。
場合によっては受診を検討してもよいと思います。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク