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においの馴化(じゅんか:Habituation)
同じにおいを長く嗅いでいると、徐々にそのにおいに慣れて感じなくなることを「馴化」といいます。
たとえば、しばらくぶりに外国から日本に到着すると、醤油のようなにおいがします。
しかし何日か経つと、もうそのにおいは感じなくなります。
このように、においは時間の経過とともに馴化するという特性を持っていますので、においの元となる本人は自分がどんなにおいを周囲に振りまいているのかわからなくなります。
つまり、自分のにおいについて本人は「無意識」なのです。
ですから、体臭や口臭を放っていても、周囲の人たちのように気になっているわけではありません。
それゆえに、他人から指摘を受けたとき、納得することは難しくなります。
スメハラ(スメルハラスメント)
セクハラやパワハラから普及していった「ハラスメント」という言葉。
今やさまざまなハラスメントとその対策について声高に叫ばれています。
いずれにも共通する問題点は、いわゆる加害者本人に当事者意識のないことです。
自分の言動がパートナーや周囲に不快な思いをさせ、迷惑をかけるハラスメントになっている状況をなかなか自覚できないのです。
これは「unconscious bias:無意識の偏見」と呼ばれ、まずは対策として無意識を意識化しようという啓発が盛んに行われています。
スメハラ(スメルハラスメント)は、においに関するハラスメントを表しています。
体臭や口臭、タバコのにおい、香水や柔軟剤の香りなどが、学校や職場などで周囲の人に不快感を与えている現象を指しています。
職場などの場合、業務や取引にも悪影響を及ぼしかねません。
「臭いが気になって仕事に集中できない」と回答した人が半数以上、という調査結果もあります。
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