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汗疱状湿疹の治療と予防
自然に治癒することも多いのですが、放っておいて重症化する例も見受けられます。
患部は荒れているように見え、不快な症状も続きますので、「汗疱状湿疹かな?」と思ったら早めに皮膚科を受診しましょう。
ステロイド剤や保湿剤などの外用薬や、かゆみ止めの内服薬で治療していきます。
また、原因と考えられている要素を少なくする心がけも大切です。
これは同時に汗疱状湿疹の予防にもなります。
こまめに汗を拭く
たくさん汗をかいて「汗腺(かんせん)」という汗が出る穴が詰まり、水ぶくれができると考えられています。
こまめに汗を拭き、汗が詰まらないようにしましょう。
乳幼児は皮膚を清潔にして、汗をかいたら拭くようにします。
汗をかきやすい体質づくりをする
汗をかきにくい人は、汗腺を鍛え、汗をかきやすい体質づくりを目指してください。
運動習慣をつける、入浴する、冷房の使用を控える…などがよいでしょう。
金属アレルギーを避ける
原因となる金属が何か分からないときは、皮膚科やアレルギー内科で検査できます。
時計やベルトのバックル、アクセサリーなど、ふだん身に着ける品を見直して、直接肌に触れないようにしましょう。
慢性の扁桃腺炎、副鼻腔炎を治す
慢性の扁桃腺炎や副鼻腔炎では、「病巣感染(びょうそうかんせん)」という免疫学的異常を起こしやすいことが分かっています。
これは、もともとの病気とは違う場所の細胞を、自己の免疫反応により攻撃してしまい別の疾患を引き起こすものです。
この病巣感染が、汗疱状湿疹にも影響するという見方があります。
このような持病がある人は耳鼻科でしっかりと治療しましょう。
タバコを吸わない、ストレスを溜めない
タバコやストレスは免疫力を低下させます。
タバコを吸う人はこれを機に禁煙してみませせんか。
また、ストレス対策として、運動や趣味、リラックスする時間を持つなど、自分に合った対処法を見つけておいて、ストレスを長引かせないようにしましょう。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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