(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:Mocosuku編集部
「犬は人に付き、猫は家に付く」といわれますが、犬と人間の関係が特別なものになるのはなぜでしょうか。名犬ラッシーに忠犬ハチ公、犬はいつでも人間の良き友です。
学術誌『Animal Cognition』に発表された新しい調査によると、信頼ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが関係しているそうです。
今回はメルボルンのモナッシュ大学で行われた研究をご紹介しましょう。
人間と犬の関係:飼い主の気持ちを読む
この研究では、75頭の犬にオキシトシンの点鼻薬を与えて、単純な仕事をこなす能力を調べました。オキシトシンはあらゆる哺乳類の脳から分泌されるホルモンで、信頼関係を深めるものです。
犬を二つのグループに分け、鼻にオキシトシンとただの食塩水をスプレーしたところ、前者のほうが与えられた作業をきちんとやりました。
犬の先祖は狼です。それが家畜となる過程には、このオキシトシンが大きな役割を果たしたのではないかと、研究者たちは推測しています。
犬と人間が触れ合うと、どちらの脳にもオキシトシンが分泌されます。すると、犬が飼い主の気持ちを理解する能力が高まるのです。
スポンサーリンク