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執筆:Mocosuku編集部
犬と人間の絆には、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」が関係しているようです。
これまでの研究で、「オキシトシン」がマウスやヒトの母性行動に深く関わっていることが分かっていました。
2015年4月に麻布大や自治医科大などの研究チームが、犬が飼い主を見つめ、飼い主がそれに応じて触れ合うことで、「オキシトシン」がお互いの体内で増えるという実験結果を発表し、人間の母親と赤ちゃんが絆を強めるのと同じような仕組みが、犬と飼い主の間にも存在することを発表しました。
異種間で確認されたのは初めてとのこと。
ここでは、愛情ホルモン「オキシトシン」と犬と人間の絆についてみてみましょう。
脳内ホルモン「オキシトシン」とは?
「オキシトシン」は脳の「視床下部」にある下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、出産時の子宮収縮や、母乳の分泌を促進させる作用が知られています。
また、1990年代半ばに行われた米国での実験で、「オキシトシン」が注射されたマウスはつがいの絆が強まる行動が確認され、「オキシトシン」は子宮収縮作用の他に社会性行動などにも関係していることが分かってきました。
「オキシトシン」は別名「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれ、母性本能や他者との交流などの社会性行動や、ストレスホルモンの低下や安らぎを高める効果など精神面への影響についても明らかになってきています。
「オキシトシン」を投与することで、他者と有益な信頼関係を形成し、協力関係を築きやすくなることがわかっており、相手を信頼したくなる心理的な効果があると考えられています。
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