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住宅密集地やマンションで、しばしば問題となるのが、住人の喫煙マナーです。家族に気を遣ってベランダでひとり煙をくゆらすお父さんなどを、昔は「ホタル族」と呼んで、その哀愁ある立ち姿に同情の念を込めていたような気がしますが、最近はまったく社会的立場がないようです。その背景にあるのは、やはり喫煙による健康被害でしょう。喫煙者本人が吸引する「主流煙」と、周囲にいる人に影響を及ぼす「 副流煙 」の問題です。具体的に解説していきましょう。
本人よりも深刻な 副流煙 の影響
「受動喫煙」は、自分の意思とは無関係に副流煙を吸い込んでしまうことを言います。タバコの影響で、目が痛い、ノドが痛い(咳が出る)、頭痛がする、冷え性、などの症状が出ると、それは「急性受動喫煙症」に相当します。喫煙をする本人以上に、受動喫煙の影響は深刻なものがあるのです。
タバコに含まれる有害成分は、低温の不完全燃焼時により多く発生するので、実は喫煙者本人の主流煙よりも、周囲への副流煙に多く含まれているものが多いことが知られています。主流煙と比べた副流煙の有害物質の比率は、次のようになっています。
・ニコチン・・・・・・・・2.8倍
・タール・・・・・・・・・3.4倍
・一酸化炭素・・・・・・・4.7倍(組織の酸素欠乏を引き起こす)
・ベンツビレン・・・・・・3.4倍(発がん物質)
・アンモニア・・・・・・・46.3倍
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