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糖尿病予防 において、糖尿病を正しく知ることは重要なことです。あなたは、糖尿病ついてどんなことを知っていますか?
糖尿病はかつて、「高齢者がかかる病気」「ぜいたく病」などといわれていました。加齢で臓器が弱ったり、飽食からかかる病気でしたが、現在の日本では、誰もが当たり前のように、食べたいときに十分食べています。
つまり、社会が豊かになれば、ふつうの生活をしていても糖尿病になりやすいのです。
加えて、日本人は欧米人に比べて糖の負荷に弱く、糖尿病になりやすいこともわかっています。そんな背景から、糖尿病有病者は増加傾向をたどり、最新の国民健康栄養調査では、男性で6人に1人、女性で10人に1人が糖尿病という結果が出ています。
糖尿病と診断される10~15年前の血糖値が「やや高め」だと、身体への悪影響は始まっていきます。糖尿病を予防するのに早すぎることはありません。糖尿病について知り、さっそく今から予防に努めましょう!
糖尿病予防 :糖尿病になるとどうなるの?
糖尿病は血液中の糖(=血糖値)の高い状態が続く病気です。
長期間続くほど重い症状を引き起こします。健康な人では、血糖値は70~140 mg/dLの範囲に収まっています。
ちょっと高めの200 mg/dL前後では、ほとんど自覚症状は現れません。それが、300~400mg/dL前後になると、のどが渇く、尿量が増える、倦怠(けんたい)感、出来物ができやすい、集中力がなくなる、おなかがすく、急に痩せるなどの症状が現れます。
しかし、これらの症状は健康な人でも起こりがちなので、糖尿病の自覚症状だと気づくことはあまりありません。
500mg/dL以上になると、吐き気や嘔吐、昏睡状態になるなど、重い症状を引き起こします。この状態になるには、血糖値の高い状態が長期間続いていることが多く、糖尿病が進行した状態です。
また、この状態から、さまざまな病気が起きてきます。「合併症」です。高血糖によって血管を傷めるため、細かい血管が集まっている器官に障害が起こります。眼から出血し失明、動脈硬化になり心筋梗塞や脳梗塞、腎臓の機能低下などです。
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