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毎年のように風邪やインフルエンザにやられてしまう人がいる一方で、感染性の疾患が流行していてもいつでも元気で病気知らずという人もいます。これは、身体の抵抗力、すなわち免疫力が大きく影響しているからです。では、免疫力アップ に効果があるといわれている身近な栄養素・食品を取り上げてみましょう。
免疫力アップ !改めて知る。ビタミンとミネラルの重要性
人の体を維持する為に必要とされている5大栄養素とは、糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルですね。
特にビタミンとミネラルは、酵素の働きを活性にさせて代謝を促す・細胞分裂を促進するなどの働きを持つため、免疫力アップに欠かせません。個別にみていきましょう。
・ビタミンA
ビタミンAは粘膜を作る栄養素です。粘膜は細菌やウイルスといった病原体の侵入を防ぎます。そのため、これが不足すると感染症にかかりやすくなるのです。
動物性食品に含まれるもの(レバーやうなぎ、アナゴ)と、植物性食品に含まれるもの(モロヘイヤやニンジン、春菊、カボチャなど)があります。
・ビタミンB6
ビタミンB6は、バナナやイワシ、マグロなどに多く含まれています。免疫グロブリンと呼ばれる抗体の働きをサポートします。また、タンパク質や脂質、糖質の代謝に大切な栄養素です。
・ビタミンC
おなじみビタミンCです。
柑橘類などの果物やブロッコリーなどの野菜類に多く含まれています。
コラーゲンの合成や、体内の活性酸素の増加を抑える抗酸化作用を持つ栄養素です。過剰な活性酸素は身体の老化や免疫力低下を招くため、これを抑えることが免疫力向上につながります。
・ビタミンD
サケやサンマ、カレイなどの魚類に多く含まれています。カルシウムやリンの血中濃度を適切に保ち、健康な骨格の形成・維持を担うほか、免疫力の向上にも関係しています。
・亜鉛
カキやウナギ、レバー、チーズなどに多く含まれるのが亜鉛です。
酵素の合成に欠かせない栄養素です。脳機能や精神の安定化、肌や毛髪の新陳代謝促進、味覚の正常化、骨の成長・維持など多様な機能を持つほかに、免疫にも関与しています。
いかがでしょうか。普段からこうした栄養素をとっている方も、とっていない方も、免疫力には気をつかっていたいもの。インフルエンザが流行る前に免疫力を高めて、できればワクチンいらずの、感染症にかかりにくいカラダ作りを日ごろから行うことも大切ですね。
<監修>
管理栄養士 山本ともよ
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