北斗さん「5年生存率50%」を説明…統計で見る 乳がんの生存率

Mocosuku(もこすく)
  • 北斗さん「5年生存率50%」を説明…統計で見る 乳がんの生存率

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

北斗さん「5年生存率50%」を説明…統計で見る 乳がんの生存率

公開日時

乳がんの生存率 というのは、とてもセンシティブな話題です。先日、乳がん手術を受けた北斗晶さんは、「5年生存率50%」という自身の発言が大きく報道され、1人歩きしていることを懸念しています。夫の健介さんは4日付けのブログのなかで、病院やドクターによってステージや生存率の見解が異なること、現在は手術によって生存率が向上していることにふれ、「会見での言葉足らずが、大きな心配をかけてしまってすみません」と述べています。あらためて乳がんの生存率について確認しておきましょう。

 

乳がんの生存率 「乳がん」の進行度

 

乳がんの生存率を見る前に、乳がんの進行度の分類を確認しておきましょう。後に見るように進行度の違いによって生存率が異なるからです。

 

・0期

「非浸潤(ひしんじゅん)がん」と呼ばれる極めて早期の乳がん。ほぼ100%の治癒が期待できる。

 

・1期

しこりが2センチ以下でリンパ節転移がない(がんが乳房内にとどまっている)もの。

 

・2期

しこりが2センチを超えてリンパ節転移がないもの、または、2センチ以下だがリンパ節転移があるもの。

 

・3期

リンパ節転移が進んでいるもの、しこりが5センチをこえリンパ節転移があるもの、しこりが皮膚や胸壁におよぶものもの、炎症性乳がん。

 

・4期

肺、骨、肝臓、脳など乳房以外の臓器に転移があるもの。

 

 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【乳がん】新着記事

自分の乳房はどのタイプ? “がん”が発見されにくい「高濃度乳房」

自分の乳房はどのタイプ? “がん”が発見されにくい「高濃度乳房」

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 日本人女性の11人に1人が一生のうちに患う可能性があると言われる「乳がん」。 乳がんで亡くなる女性の数は増加の一途をたどってい...

2018/07/24 18:30掲載

「乳がん発症リスク」は胸のサイズに関係ある?ない?

「乳がん発症リスク」は胸のサイズに関係ある?ない?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「私は胸が小さいから乳がんにならないわ」 そう思っている方が意外に多いようです。 本当にそうなのでしょうか。...

2017/11/28 18:30掲載

適齢期はいくつ?「婦人科健診」の内容について

適齢期はいくつ?「婦人科健診」の内容について

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婦人科健診、受けていますか? 実はひとくちに「婦人科健診」といっても、いくつかの検査が含まれています。 そこで今回は、婦...

2017/10/25 18:30掲載

女性だけじゃない、男性も「乳がん」になることがある?

女性だけじゃない、男性も「乳がん」になることがある?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 近年、注目度が高まっている「乳がん」。 乳がんと聞くと、女性がかかる病気というイメージが強いでしょう。 ...

2017/07/02 18:30掲載

やってみよう! 「乳がん」自己検診の方法をご紹介

やってみよう! 「乳がん」自己検診の方法をご紹介

執筆:青井 梨花(助産師・看護師・タッチケアトレーナー) 昨今、がんのことがメディアでもよく取り上げられています。 おそらく皆さんも、ご自身のカラダについて見直すきっかけになっているのではないでし...

2016/12/03 12:00掲載

乳がんが「リンパ節に転移」とはどういうことなのか

乳がんが「リンパ節に転移」とはどういうことなのか

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 北斗晶さんや小林麻央さんといった著名人が罹ったことで関心が高まっている「乳がん」。 特に“リンパ節に転移している”ということが話題になりまし...

2016/11/11 18:30掲載