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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
女性が嫌がる「シミ」と「そばかす」。
どちらも似ているように見えますが、このふたつはどのように違うのでしょうか。
シミ、そばかすは「メラニン」が関係
シミもそばかすもメラニンが大きく関わっています。
メラニンときくと、肌にとって悪いものではないか、と考えがちですが、実は全く違うのです。それではメラニンとは何でしょうか?
肌の色は、人種だけでなく個人差がありますが、肌の色を決定する要素の1つにメラニンがあります。
メラニンは、私たちの体を紫外線から守る大切な働きをしています。
もしメラニンがなければ、皮膚の奥深くまで紫外線が入ってしまい、ちょっと紫外線を浴びただけで水ぶくれや炎症を起こしてしまいます。
肌の表皮の一番下にメラノサイト(メラニン形成細胞)があります。紫外線の刺激を察知するとメラニンを作って防御し、肌細胞が紫外線の刺激を受けないようにしています。
こうすることで、DNAの破壊や皮膚がんの発生を未然に防いでいるのです。
つまりメラニンは、肌トラブルや病気を防ぐためにはなくてはならない物質なのです。
「シミ」はどうしてできるの?
「メラニン色素=シミ」と考えられていますが、それは、過剰に生成されたメラニンが色素沈着を起こして、シミとなるからでしょう。
通常、生成されたメラニンは、ターンオーバーにより排出されるので、色素沈着は起こしません。しかし、紫外線などの刺激を過剰に受けるとメラニンも過剰に生成されてしまい、排出しきれないものがシミとなって残るのです。
また加齢によるターンオーバーの崩れもメラニンの排出を滞らせるため、それもシミの原因になります。
これは、ニキビの跡などの炎症が原因で起こることや、紫外線のダメージや蓄積などの日常生活の蓄積で出てくるものが多く、30歳位から目立ち始めます。
老化現象としての老人性色素斑や炎症後色素沈着、ホルモンバランスの乱れから生じる肝斑などもシミといわれるものです。
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