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厳しい食事制限を継続していくことは、糖尿病患者にとって大変なことです。会社や友人との付き合いや家族との生活もあり、ときには食べたいものを食べて、食欲を満たしたい気持ちもあるでしょう。長い治療の間には、知らず知らずに「気持ちが緩んでいくこと」もあります。
徐々に自己流の食事法へ移行
「もっと早く専門家の話を聞いていればよかった」糖尿病と付き合って20年のEさん(65)は言います。Eさんは、45歳頃にひどい頭痛があり病院を受診したところ、高血圧と高血糖を指摘され、糖尿病と診断されました。すぐに「教育入院」となり、食事療法について指導を受けました。
入院中は病院の食事や運動療法など管理された環境で、血糖値は改善していきました。しかし、退院後、徐々に上がっていく血糖値に、ご飯を食べないようにしたり、禁酒を試みた時期もありました。しかし、極端なことは長続きせず、薬の量も増やしながらコントロールを続けての20年です。
現在は、食事前にボウル1杯の野菜を食べたり、白米を減らして豆腐でかさ増ししたりと、家族の協力も得ながら試行錯誤を繰り返し、「自分なりにちょうどいい食事」に落ち着きました。血糖値が高めの安定のため、「これでいいのか」と思いながら、この食事法を10年以上続けています。
しかし、退職を機に、栄養士に食生活を相談してみると、試行錯誤の良い面と悪い面があることがわかり、改善のポイントを見つけました。血糖値は改善の方向に向かっています。
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