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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「延命治療」という言葉を耳にしたことがあると思います。
実際には、どのような治療のことを指すのでしょう?
また、延命治療は誰の意思で、いつどうやって始めるのか、始めたらやめられないのか… などの疑問を感じるかもしれません。
今回は「延命治療」についてお話したいと思います。
「終活」という言葉も注目を浴びている昨今、誰しもが迎える人生の最期について、考えるきっかけにしてみてください。
「延命治療」について
延命治療とは、回復の見込みのない終末期の患者に対して、生命維持のために提供される医療行為を指します。
現在のところ明確な定義はありませんが、人工呼吸器の装着や人工透析療法、人工栄養法などが該当します。
また蘇生処置である心臓マッサージや血圧を上げる薬剤の投与などを含む場合もあります。
延命治療はこれまでも広く行われてきましたが、近年「尊厳死」の問題から見直されるようになっています。
この背景には、1990年代から2000年代にかけて、延命治療を中止した医師の行為が、法的に問題視される事案が相次ぎ、社会的に延命治療と尊厳死について関心が大きくなった、という経緯があります。
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