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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
「私は胸が小さいから乳がんにならないわ」
そう思っている方が意外に多いようです。
本当にそうなのでしょうか。
また、皆さんは、先進国では乳がんの発症数が減少しているのに、日本ではいまだに増加している、という現状をご存知でしょうか?
今回は、胸の大きさと乳がんとの関係、乳がん発症のリスクについてご説明いたしましょう。
日本の乳がんの現状
乳がんは、20歳過ぎから発生が確認されています。
30代を過ぎてからは急に増えて、40代後半から50代にピークを迎えます。
その後は年齢が高くなるにつれて減少しますが、80代でも発症例はあります。
日本人女性では、年間4万人が乳がんと診断されています。
患者数は毎年増加していて、女性の16人に1人が発症し、年間1万人が亡くなっています。
また、2013年の統計によると、女性のがんの罹患数(新たに診断された人の数)は乳がんが最も多く、40代女性の死亡率の第1位も乳がんです。
冒頭でも触れたように、先進国において日本は乳がん患者の増加率が高い国です。
この背景のひとつに、乳がん検診率の低さが挙げられます。
乳がん検診率を欧米諸国と比較すると、欧米が70~80%なのに対して日本は40%程度なのです。
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