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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
いま、日本では超高齢社会が到来しています。
メディアなどでも高齢者・老人についてのイベントや情報が増えていますね。
そんな超高齢社会が関連してなのか、加齢による自然死としての「老衰」が増えています。
具体的に、老衰とはどういった状態なのでしょう?
今回は、普段考えることは少ないであろう「逝き方」について、考えてみたいと思います。
現代の5大死因
国際連合の定義によると、総人口に占める65歳以上の老年人口(高齢者)が7%を超えると「高齢化社会(1970年達成)」、14%を超えると「高齢社会(1995年達成)」、21%を超えると「超高齢社会(2007年達成)」と呼ばれます。
日本は世界に先がけて「超高齢社会」に到達しました。ちなみに、2016年の高齢化率は27.3%で、2036年には33.3%に達し、なおも増加し続けると推計されています。
「超超高齢社会」がもうそこまで来ています。
平成27年の死因別死亡率をみると、1位は「がん」、2位は「心臓病」、3位は「肺炎」、4位は「脳卒中」、そして5位は「老衰」です。
6位「事故」、7位「腎不全」、8位「自殺」と続いています。
病気で亡くなる人が上位4位をしめていますが、6位の事故を上回って5位に「老衰」がランキングされているのは、やはり、超高齢社会の特徴と言えるでしょう。
ちなみに、戦後、減り続けていた老衰死は、2000年頃を境に増加に転じて、2010年頃から急増しています。
79歳までは男性の方が多く、80歳以降になると女性の方が多くなるという分析もあります。
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