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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
「無縁社会」という寂しい言葉がユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選ばれたのは2010年のことでした。
絆が薄れ孤立する人が増えているという、現代日本社会を取り上げたドキュメンタリーのタイトルが「無縁社会」で、現代人の孤独が浮き彫りになり問題視されました。
それから時を経て、現在日本の「孤独度」はどのような状況でしょうか。
イギリスの「孤独担当大臣」
先ごろ、イギリスのメイ首相が「孤独担当大臣」のポストを新設したというニュースが世界を駆け巡りました。
イギリス社会において「孤独」に困っている人のための総合的政策を率いるといいます。
「孤独」が肉体的精神的健康を損なわせ、年間320億ポンド(約4.9兆円)相当の損失を国家経済に与える影響がある、との政治的判断によります。
ちなみに、イギリスでは900万人以上の人が孤独に喘いでいて、次のような現実に直面しているといいます。
月に一度も会話をしない高齢者は20万人。週に一度なら36万人
身体障害者の4人に1人は日常的に「孤独」を感じ、18~34歳なら3分の1以上
子どもを持つ親たちの4分の1が、つねに「孤独」を感じている
400万人以上のこどもたちがチャイルドライン(相談窓口)の支援を受けた
これは海外事情です。
しかし、数字はともかく日本も同じ“苦しみ”を抱えてはいないでしょうか?
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