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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
毛虫による皮膚炎はチャドクガという蛾の幼虫によって起こることが多く、毒蛾皮膚炎とも呼ばれています。
市区町村のサイトなどでは注意喚起が行われています。
春から秋にかけてのこの時期は発生しやすく、とくに幼児のいる家庭などでは気をつけておく必要があるでしょう。
チャドクガ(茶毒蛾)とは
チャドクガはチョウ目ドクガ科に属します。
日本では本州・四国・九州・対馬、そして中国・台湾・朝鮮にも生息しています。
4月から10月にかけて年2回発生します。
日本では代表的な毒蛾とされ、幼虫である毛虫には、毒針毛(どくしんもう)と呼ばれる有毒毛がとりわけ多く備わっています。
長さは0.1~0.2mmと細いのですが、幼虫1匹に数十万本以上の毒針毛が密生しているとされています。
おもな発生場所はツバキ科の植物で、ツバキ・サザンカ・茶などです。
植え込みや生垣などで幼虫が発生します。
庭木などの手入れをしている時に刺されたり、毒針毛に触れたりする場合があります。
また、毒針毛は風に乗って飛散することもあります。
どちらにしても、皮膚に付くと強いかゆみをともなう皮膚炎を発症します。
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