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執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
心臓の病気としてよく耳にする「心不全」。
ところが、実は「心不全」は病名ではないことはご存知でしょうか?
心不全とは、心臓が十分に働かず体にとって必要な血液が送り出されない状態を意味し、その結果、体にさまざまな問題が起こります。
見逃されやすい心不全の初期症状や原因、治療法について解説しましょう。
心臓の働き
心臓はおおむね握りこぶしよりも少し大きいくらいのサイズで、身体中に血液を送るポンプの役目をしています。
詳しくみると4つの部屋に分かれていて、血液が入ってくる上の2つを心房(しんぼう)、血液を送り出す下の2つを心室(しんしつ)と呼びます。
全身をめぐって酸素が少なくなった血液は、右側の心房である右心房に入り、右心室から肺へ送りだされます。
肺でたっぷりの酸素を受け取った血液は左心房に戻り、左心室から再び全身へ送りだされます。
このように、心臓が24時間休むことなくポンプの働きをして、身体中に血液を巡らせているのです。
そして、私たちが当たり前のように行っている、食べる、歩く、眠る…など、さまざまな活動が成り立っています。
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