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執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
日本人はにおいにとても敏感、過剰反応などという論調も見られる昨今…
そうは言っても、自分の臭いや家族の体臭、口臭は誰しも少なからず気になるものです。
ところで、実は臭いは時間帯によって程度に差があることをご存知ですか。
とくに臭いがきつくなると言われているのは寝起きです。
皆さんにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
そこで今回は、寝起きの身体の臭いについて、そのメカニズムや予防策をご説明します。
口臭や体臭の原因
そもそも、口臭や体臭はどのようにして生じるのでしょうか。
口の中にはたくさんの雑菌が住んでいますが、唾液の殺菌力によってその増殖が抑えられています。
唾液にはリゾチームという酵素が含まれており、細菌を溶かして退治をしてくれるのです。
また、生き残った雑菌も、唾液や食事と一緒に飲み込まれた後、ほとんどが胃酸によって溶かされます。
しかし、分泌される唾液の量が減少すると、雑菌が増えて口臭の原因になってしまいます。
加えて、歯磨きが十分でない場合は、歯に歯垢(しこう)が溜まり雑菌の餌になります。
そうすると、口臭が発生するほか、放っておくと虫歯や歯周病の原因にもなっていくのです。
また、皮膚にもさまざまな雑菌が付着しています。
皮膚から分泌される汗や脂は、分泌されたばかりの時はさほど臭いはしませんが、雑菌が作用して汗や脂を酸化したり、分解したりすると、体臭の原因となるガスの発生につながります。
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