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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
心優しい若者が亀を助けたお礼に竜宮城へ行き、お土産にもらった玉手箱を開けると白髪の老人になってしまうという日本の昔話。
ご存知、『浦島太郎』です。
このお話の主人公、浦島太郎は「原田病(フォークト-小柳-原田病)」だったのでは?という考え方があります。
というのも、そのストーリー展開が原田病の症状の経過とよく似ているからです。
それでは原田病とはいったいどのような病気なのでしょうか。
ご一緒に見ていきましょう。
原田病ってどんな病気?
「原田病」は、突然、網膜剥離(もうまくはくり)が起こって目が見えにくくなる病気です。
主な症状は視力の低下ですが、髄膜炎(ずいまくえん)や難聴も併発し、やがて皮膚に白斑ができたり、白髪化したり、脱毛したりと、目だけではなく全身に症状が現れます。
原田病は、免疫細胞がメラニン色素細胞を誤って攻撃することで起こる自己免疫疾患とされています。
そのため、目や耳、皮膚や髪、髄膜など、身体のなかでメラニン色素の多い部位が炎症を起こし症状が出ます。
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