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執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
子どもから大人になっていく過程のAYA(アヤ)世代。
印象深いライフイベントが次々にめぐってくるこの時期に、「がん」という病気と向き合う本人や周囲の人たちには、どのような心構えが必要になるのでしょうか。
今回は「若年がん」の現状や特性についてお伝えします。
AYA世代:人生の基盤を作る時期
あなたは「AYA世代」という言葉を耳にしたことはありますか?
英語の「思春期と若年成人」を意味する「Adolescent and Young Adult」の頭文字をとって作られた言葉で、15〜39歳ぐらいまでの年代を指します。
AYA世代の前半にあたる思春期は、成人として自立するまでのとても多感な時期です。
だれもが学業や就職など、将来についての悩みを抱えているでしょう。
また、友人や恋人、さまざまな人間関係が形成され、生活のなかで重要な位置を占める時期でもあります。
そして、AYA世代の後半は、結婚をして家庭をもち、子どもが誕生して親の介護が始まるなど、さらに多様なライフイベントが続きます。
社会的な立場も変化する過程で、人生の基盤が形成される時期といえるでしょう。
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