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生理の異常 :そもそも生理が来ない?
生理は女性にとって日常生活にも影響を与えるものですので、来ない方が楽!と思うかもしれません。
でもちょっと待ってください!
生理は健康な女性であれば誰にでもやってくるもの、女性器(子宮・卵巣・膣など)がしっかりと機能している証でもあります。
つまり一定の周期で一定の期間来るはずの生理の出血が見られなくなったら、そこには痩せすぎていたり、甲状腺のホルモンの異常があったり、糖尿病の前段階であったりとなんらかの病気が隠れている可能性もあるのです。
90日以上生理が来ない場合を「無月経」と呼びます。無月経の原因として考えられるのが、卵巣機能不全と女性ホルモンの異常です。
女性ホルモンの分泌や働きが十分であれば、卵巣はおよそ1か月のサイクルで排卵します。排卵された卵子が受精しなかった時は、不要となり生理の出血とともに流れ出てきます。このメカニズムをコントロールしているのが女性ホルモンです。
しかし、女性ホルモンそのものも卵巣から分泌されていますので、女性ホルモンのバランスが崩れた、そもそも分泌量が少なくなった、卵巣が上手く機能しなくなった、こういう場合は上手く排卵せず、生理も起こらないわけです。特に最近増えているのが体重減少性無月経という、やせ過ぎることで生理が止まってしまう病気です。しかもこの状態を長く放置すると、よりがんこなホルモン異常と卵巣機能不全を招くことになりますので、十分注意しましょう。
また、甲状腺機能亢進症、耐糖能異常などの場合も無月経になることがあります。
<執筆・監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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