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医療保険 女性 の方がお得に見えるのはなぜでしょうか?
まず医療保険のおさらいから始めましょう。
医療保険は「入院給付金」を主契約にしています。入院給付金は「入院したら、入院1日当たり5,000円を受け取れる」というふうに日額で定められています。
つまり入院給付金の受け取り額は「入院日数に比例している」と言えます。入院日数が長ければ長いほど、より高額な入院給付金を受け取ることができます。
ただし、入院1回当たりの「限度日数(例えば、60日)」が設けられていますし、入院日数の通算の「限度日数(例えば、1095日)」も設けられていますので、「入院日数を稼げば、入院給付金の受取額はどんどん増える」というわけにはいきません。
もっとも最近では「入院日数は短縮化の傾向」にありますから、「入院日数を稼ぐ」のも難しいと言えます。また、そういった「入院日数の短縮化」に応えるような医療保険の商品も登場していて、「5日未満の入院には、一律、5日分の給付金を払う」という商品もあります。
入院日数の男女比較
厚生労働省が3年ごとに調査し発表している「患者調査の概況」という資料があり、生命保険文化センターなどが冊子やWEBサイトなどで発表しています。
そのWEBサイトの中に掲出されている「病気別・年齢階級別平均在院日数」の数値を挙げてみると…傷病名「全体」では男性31.3日、女性34.2日とあります。そうです、在院日数、つまり入院の日数は男女で比較すると、女性の方が「入院日数は長い傾向」にあると言えそうです。
また、主な傷病として15の病名が挙げられていますが、男女で比較すると女性の方が入院日数が長いのは12の病名です。特に、心疾患では男性は14.6日なのに対し、女性では32.8日と倍以上の入院日数です。
脳血管疾患でも男性は76.2日なのに対し、女性は112.2日と100日超えです。もっとも、入院日数が長いのは高齢者ですし、女性の方が平均寿命が長いことも考慮に入れる必要があるでしょう。
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