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女性の甲状腺疾患 :甲状腺疾患がある人の日常生活
甲状腺疾患全体の男女比は、男性1に対して女性は9の割合です。女性が多い疾患ですが、日常生活では、合併症などなければ、適切な量の薬を飲んで血液中の甲状腺ホルモン濃度が正常になっていれば、何も制限することはありません。スポーツや旅行なども問題ありません。食事も特別な食事療法などはありません。医師から処方された薬の服用を行う事が重要です。
新生児へのスクリーニング
生まれつき甲状腺機能低下症にかかっている赤ちゃんは、治療しないでいると知能に影響することがあります。
甲状腺ホルモンは、子どもの成長、特に神経や骨の発育に不可欠のホルモンです。日本では、すべての新生児について甲状腺機能低下症のスクリーニングをしています。新生児の甲状腺機能低下症が診断された場合は、なるべく早く甲状腺ホルモン剤の内服を始めます。適切に治療すれば、子どもの成長に悪影響はありません。
執筆者;南部 洋子(看護師)
監修医:坂本 忍(産婦人科医・医学博士)
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