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破損しやすいフロントフォークに注意
国民生活センターは、 スポーツ用自転車 によって危害が発生した場合、重症化する傾向があることを指摘しています。
また、購入金額が10万円以上の比較的高価な自転車に関する相談が全体の2割を占めるとしています。
主な事例として、走行中に「フロントフォーク」が破損して大ケガをしたケースが報告されています。フロントフォークは前輪を挟んでいる2本の支柱で、ハンドルとタイヤを仲介するパーツです。
先端にタイヤの中心軸となる「軸受部」があります。食事のときに使うフォークに似た形状のため、このような名前がついています。
軽量化に重点を置いたスポーツ用自転車は、外部からの衝撃などに対して大きな余裕を持たせていないことがあります。走行中にフロントフォークが破損すればタイヤが外れることもあります。
国民生活センターは、誤った手順で取り付けて走行すると、フロントフォークや軸受部の破損につながることを指摘しています。フロントフォークは正しい手順で固定し、定期的にガタつきや緩みがないことを確認しましょう。
車道と歩道の段差には「90度の角度で進入する」慎重さを
スポーツ用自転車での事故を防ぐには、当然ではありますがスピードを出し過ぎないことです。また、タイヤが細く、タイヤに溝のないタイプは路面の状態によっては滑りやすいので注意しましょう。
さらに車道と歩道の間に段差がある場合、細いタイヤだと上手く乗り上げることができず、つんのめったり、段差に沿って前輪が滑ったりして転倒することがあります。
段差に対して鋭角で侵入しようとするほど転倒しやすくなります。スピードを出して車道を走り、そのまま平行移動するような感覚で歩道に入ろうとしたときが危険です。
段差を超えるときはスピードを落とし、「90度の角度で乗る」くらいの慎重さを持ったほうがよさそうです。
スポーツ用自転車の走りは爽快です。パーツを選んだり、取り付けたりする楽しさもあります。
機械いじりが得意な男性にとって自転車の組み立ては難しくないかもしれませんが、安全性を考慮した調整にまで気を配るには相応の熟練が必要です。プロのサポートを受けることも選択肢に入れましょう。
安全面に関しては慎重になりすぎるくらいに徹底した方が、自転車を長く楽しめるのではないでしょうか。
【参考】
独立行政法人国民生活センター『スポーツ用自転車の取扱いに注意-構造と使用方法をよく理解しましょう-』(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20150618_1.html)
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