(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
掃除の五徳とは?
医療法人和楽会・貝谷久宣理事長の「掃除の五徳」を読むと、掃除が心にどのような影響を与えてくれるのかがよく分かります。以下はその要約です。
第1の徳:掃除には「汚れを祓う(はらう)」という意味があり、清らかな心でいられます。
第2の徳:実際に部屋がきれいになるので、清々しい気持ちになります。
第3の徳:掃除はよい運動になり、抗ストレスホルモンや神経細胞を活発にします。
第4の徳:掃除をするとは働くことです。家族の見る目も変わってきます。
第5の徳:掃除に熱中すれば過去を後悔したりせず、「今に生きる」ことができます。
仕事一筋は「定年後うつ」になりやすい
ルー大柴さんは、在職中に会社のトイレ掃除をし、仕事をリタイアした後も公園の掃除をしているという仲間の話に共感したといいます。実は、定年後に継続できる活動を在職中から始めることには、老後の生活を充実させる上で非常に大きな意味があります。
自分を仕事一筋の人間と自覚している人は、定年後に取り組める活動を見つけておくことが賢明です。人は、会社組織、家族、趣味の仲間など、複数のコミュニティーから評価され、自己肯定感を持つことで心の安定をはかることができます。しかし、会社組織からの評価だけを重視していると、それを失ったときの反動も大きくなります。定年で職場との関係がなくなった途端に気持ちの張りを失って、「定年後うつ」になってしまう人が少なくありません。
定年を迎え、無気力な状態になってしまってから、新たな楽しみを見つけるのはなかなか難しいでしょう。定年前から何か活動を始めておきたいものです。掃除はその有力な候補になります。仲間といっしょに行えれば理想的です。近所の人からの「ありがとう」は、想像している以上に心の栄養になることでしょう。
<参考>
ルー大柴 月1で公衆トイレ清掃「クリーンな気持ちになる」
http://www.news-postseven.com/archives/20150711_334829.html
掃除の五徳(医療法人和楽会)
http://www.fuanclinic.com/sonota/vol_52a.htm
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
スポンサーリンク