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肝臓・胆嚢・胆管の働き
肝臓は、体の中で一番大きな臓器で、1000~1200gほどあります。横隔膜のすぐ下で、右上腹部に位置します。肝臓の働きを大きく分けると、解毒、代謝、胆汁の生成分泌の3つです。そして、作られた胆汁を蓄える働きがあるのが胆嚢です。胆嚢は肝臓の下に張り付くようにある袋状の臓器です。形はちょうどナスのような形をしています。
胆汁は、胆嚢と十二指腸をつなぐ胆管を通って、十二指腸に流れて行きます。肝臓の中で、胆管は多数の枝分かれした毛細胆管となっています。この毛細胆管が合流し、肝臓の外に出て、1本の総胆管というものになります。その途中に胆嚢があり、胆嚢からタイミングをみて十二指腸に胆汁が流れて行くのです。
総胆管と聞くと、1つの管の名称とイメージしがちですが、肝門部胆管、上部胆管、中部胆管、下部胆管などに分かれており、複雑です。
胆管癌( 胆管腫瘍 ) :腫瘍の位置によって症状が出にくいことも
胆管は、肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道です。胆のうは、肝臓で生成した胆汁を一時的に溜めておく袋(嚢)で、食べたものを消化する際に分泌されます。胆管は、肝臓内ではたくさん細い管に枝分かれしており、それが肝臓から出る部分で合流して太くなり、1本の総胆管となります。
胆管は、太いところでも直径7mm程度と細いため、生じた腫瘍(癌)が小さくても胆汁をせき止めます。胆管の根元が詰まると胆汁が十二指腸に流れなくなってしまい、黄疸(おうだん)の症状が出ます。これに対し、肝臓内の細い胆管に癌が生じた場合は黄疸は出にくく、発見が遅れる場合があります。
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